平成28年に開園した中藤公園

中藤公園の展望の良い場所

狭山丘陵の大部分が含まれる狭山自然公園の中にはこれまで4つの都立自然公園がありましたが、平成28年に新たに「中藤公園」が開園しました。この公園はほんの一部が開園しただけで、まだまだこれから整備が行われていきます。住宅地としてある程度開発が進んだ地域なので、今のところ民家の裏山的な雰囲気です。平成23年から平成32年までの10年間をが当初の計画期間として整備を行っており、32年以降は計画を10年毎に見直しを行い、公園・緑地の整備に継続的に取り組んでいくとされています。

現状を見る限り公園としての体裁をしっかりと整えるまではまだまだ時間がかかりそうです。狭山自然公園内の他の都立公園のようにたくさんの人が訪れるようになる日を待ちましょう!ちなみに、トトロの森と呼ばれる狭山丘陵の他の公園については「トトロの森狭山丘陵」をご参照ください。

概要

中藤公園は「野山北・六道山公園」の南西に位置する地域に「緑の島」のように残る緑を保全し、狭山丘陵の水と緑のネットワークを構築する役割を担うものです。この一帯はさほど大規模ではありませんが住宅地が点在し、山を削り取ったような開発分譲地が時々販売されています。

開発によって徐々に狭山丘陵が東西で分断されつつあるのを見ながらも、失くしてしまうにはあまりに惜しいのどかで心安らぐ風景をどうにかして残せないのかとも考えたりもしていたのでした。ですからこうして公園として整備されることは大変素晴らしい事であり、この里山の風景が後世の人達にも残す事ができて本当に良かったと思います。

この地域は私が小学生の頃ほぼ毎日通ったエリアでした。今は立ち入り禁止となっている赤坂池という池がありまして、そこはまさに水生生物の宝庫だったのです。

当時は池で釣りができるように簡易ながらも整備されていて、糸を垂らして魚を釣る人、網を持っておたまじゃくしやアメリカザリガニを捕る人などたくさん集まってきたのです。

醤油の容れ物の先端から5cmくらいを切ってそれを逆さまに結合させて作ったビンドウという小魚捕りの道具がありまして、その中に釣り餌と重しの石ころを入れて池の中にしずめてしばらく放っておきます。

しばらくしてビンドウを引き上げると「クチボソ」という小魚がわんさか捕れるのです。大漁に浮かれてさらにビンドウをしかけると今度は空だったりもしました。

糸ににぼしやするめを結び付けて池に垂らすと立派なハサミを持った大きなアメリカザリガニも釣れたもんです。一度つかんだ獲物を決して離すまいぞという気合の入ったやつもいれば、あっさりと手放すやつもいる。もちろん釣れるのは気合の入ったザリガニさんでございましてね、それをそろ~り引き上げて網ですくうのです。やはりよく釣れるのはスルメでした。あの特有の匂いにアメリカザリガニもつい引き寄せられるのでしょう。けれどもスルメ高いので、大抵は家にある煮干しをちょいと拝借して出かけるのが常でした。

日が沈むころになるとウシガエルが鳴くんですよ。一人また一人と家路につく中で、気づけば池には私と友人だけ。夕闇に染まりつつある寂しい池に響く「も~~」という鳴き声は怖かった。なんだかいたたまれなくなってきて、さぁそろそろかえろかなと私達も家路についたわけです。

現在狭山丘陵の大部分は狭山自然公園として保全されています。そのため、公園内で動植物を採取する事は禁止されています。かつての少年たちのように狭山丘陵に分け入って虫を取ったり、カエルを捕ったりできないのは気の毒ですが、それも自然を残すためには仕方のない事なのでしょう。開発に次ぐ開発であまりにも多くの自然が失われました。減る一方の動植物を守るためには、人の手が必要となってしまったのです。

まだまだ中藤公園が完成の域に達するには時間がかかりそうです。少しずつ進む公園整備を気長に待つこととしましょう。何時かこのブログで中藤公園の紹介ページを書くその日を楽しみにしています。

中藤公園の入り口

前面道路は細い生活道路

入り口部分のデッキ

デッキの向こうに遊歩道が続きます

つづら折りの坂道を上ると展望台のようになっていて、そこから眼下が見渡せます。一部も一部。まだ限りなく小さな園内です。

だいだら法師の足跡もこの近くにあるのを覚えています。というか場所は分かります。ところが、現在通行禁止となっているエリアですから、開園されるその日を待つこととしましょう。

2018年05月25日